世界中の一日で起こっている色々な事と地球規模の問題
日本では一日で2700人ほどの赤ちゃんが生まれ、3400人亡くなっています。1700組の夫婦が誕生し、600組離婚しています。
そんな内容の本で読んでいたら、一日で世界ではどのような事が起こっているか気になってしまいました。
そこで今回は世界で一日に起こっていることを中心に世界中で起こっている様々な問題について考えてみたいと思います。
地震は常に起こっている
アメリカ地質調査所によると、地球上ではマグニチュード8クラスの地震が年間で1回は起こっているそうです。マグニチュード2クラスになると14万3000回/年、一日換算するとどこかの地域で400回地震が発生しています。
そのうちの10分の一(40回程)が日本で起こっていると言うから驚きです。
上記の数値は1999年までの数値で、2000年以降の地震の発生数は増加しています。
地震発生増加数は、1990年後半に年間六万回に対し、2000年以降は約13万回と倍以上に増えています。この事を考えると、南海トラフの危険性が増していと言うのが数字上で見てもわかるかと思います。
日本列島は世界的に見ても珍しく、4枚の大きいプレートが交差する地域にあり、過去に起こった地震多くが日本沖の海底で発生したプレート境界部の地殻変動が原因なのはよく知られています。
また、日本海側の太平洋プレートは緩やかに日本列島に向かって動いています。
そのスピードは一日に0.2㎜程で、例えるならば男性のひげが一日0.2㎜伸びるそうです。
一年で7㎝、100年で7mと言うとさほど体感できるものではありませんが、10万年で7㎞、9000万年後には日本から6400㎞離れているハワイが日本列島に衝突する計算になります。
とはいうものの、日本海溝で大陸のプレートに沈み込んでしまうので、ハワイは日本列島と衝突する前に海中に沈んでしまうと考えられています。
地球の表面は、数十枚のプレートと呼ばれる硬い岩盤で覆われており、それらのプレートは地球内部のマントル対流の動きによって1年間に数㎝移動しています。
100年ほど前にドイツの研究者が、3億年前には一つだった超大陸プレートが移動して分裂し、現在の大陸の形が出来た『大陸移動説』を唱えましたが、2012年にアメリカの研究チームが移動を続ける現在の大陸が数億年後に北極を中心に終結して新しい超大陸が作られると言う予測を発表しました。
この超大陸は『アメジア』と呼ばれ、アメリカ+アジアが合体した様な名称です。
2004年のスマトラ島地震や2015年のネパール地震は、この現象の兆候だとも言う研究者もいます。
1960年…チリ地震(チリ) | M9.5 史上最大規模で日本でも津波による死者が142名 |
1976年…唐山地震(中国) | M7.8 死者25~80万人 史上最大の地震被害 |
1995年…兵庫県南部地震(日本) | M7.3 死者・行方不明者6437人 |
2004年…スマトラ島沖地震(インドネシア) | M9.1 死者数約22万人 |
2005年…パキスタン地震 | M7.6 死者数約10万人 |
2008年…四川大地震(中国) | M8.0 死者数約25万人 |
2010年…ハイチ地震 | M7.0 死者数約31.6万人 |
2010年…チリ地震 | M8.8 地球が変形し、地軸が8mずれる |
2011年…東日本大震災 | M9.0 死者1.8万人 |
2015年…ネパール地震 | M7.9 死者8.8万人 |
ハンバーガー大国アメリカ
みんなも大好きハンバーガーですが、アメリカでは一年に320億個、一日に8800万個以上のハンバーガーが消費されています。これをアメリカ国民1人当たりに計算すると、1週間に2.9個、7歳~13歳の子供に限れば6.2個とほぼ毎日ハンバーガーを食べている計算になります。
ハンバーガーの消費量が多いという事は、牛肉の需要も多いのが多いのが当然で、アメリカの年間牛肉生産量1100万トンの内、4割がハンバーガーのひき肉に使われているそうです。さらに、牛の飼料であるトウモロコシが3.5億トンで世界一の生産量ですが、そのうちの4分の3は飼料として消費されてます。
もしアメリカが、1週間に食べるハンバーガーを0.5個減らせば牛肉消費量を10%減り、飼料用のトウモロコシも10%の削減につながるそうです。その減った分をアフリカに送ることが出来れば、飢餓で苦しむ2億人を救うことができるそうです。
飢餓で約2万5000人以上が死亡している
国連食糧支援機関によれば、世界で8億人の人々が十分な食料を得られず、慢性的な栄養不足に苦しんでいます。世界の人口が約76億人の10%以上で、日本に当てはめると約1200万人以上の人が飢餓に苦しんでいることになります。
いま世界では、1年に東京都の人口に匹敵する1300万人が飢餓によって死亡しています。
人間はたんぱく質やビタミン・ミネラルなどの栄養が欠乏すると、病気にかかりやすくなります。1日では、2万5000人でこのうち1万8000人が幼い子供たちで、かれらは5歳の誕生日を迎えることなく、命を落としています。
日本での死亡原因の第1位はがんによる病気ですが、世界的に見ると飢餓によるものが第1位となっているのは皆さん知っていましたか??
飢餓問題を多く抱えているのは、インド・バングラディッシュ・パキスタン・インドネシア・中国などのアジアの人口大国が主ですが、サハラ砂漠以南のアフリカの国々では四人に一人と言った高比率で慢性的な飢餓になっています。
この飢餓問題は、決して解決できない問題ではなく私たち先進国の意識次第でどうにかなるかもしれない問題でもあります。
この問題は、食料の絶対量が不足しているのではなく、人口の約20%に満たない私たち先進国で、世界で生産される穀物の半分以上を消費していると言う【食料配分の不公平】が原因なのです。
先ほど言ったようなハンバーガーのような不条理が生まれるのです。
アメリカだけではなく、日本でも年間5600トンの食糧を輸入しておきながら、1700万トンの食糧を廃棄しています。これは、途上国の5000万人以上の1年分の食糧になるくらいの量です。
飢餓問題の解決は先進国による不条理の是正にほかならず、私たちが一人ひとりが意識を変えていけば解決するかもしれないのです。
自動車事故で3600人が死亡
フォードが20世紀初めに自動車の量産体制を確立すると、自動車は急速的に普及します。
現在、世界各地に走っている自動車の総数は12億台。しかし、その分交通事故も多発していることを忘れてはいけません。
世界保健機関によると、世界では1年間に130万人で1日に3600人がどこかで交通事故の犠牲となっています。
世界の自動車の半数以上が先進国を走っており、事故は先進国が多いと言えばそうでもありません。自動車事故のほとんどが、発展途上国で発生しています。
途上国では、道路舗装や信号機などのインフラが遅れ、事故が起きた時の救急救命体制も不十分です。また、シートベルトやヘルメットなどの安全器具の普及率も低く、無免許ドライバーも少なくありません。
こういった途上国の交通安全の向上には、道路環境の整備や安全教育の取り組みが必要ですが、低所得層の人たちにとっては運転免許やヘルメットの購入費用が大きな負担となっている事情もあります。
南極大陸とグリーンランドの氷床が消失
人工衛星の観測のよると、今世紀になって毎年南極では152㎦、グリーンランドで162㎦の氷床が消失しています。これらを合わせると341㎦で、琵琶湖の約11杯分に相当すると言います。1日に換算すると860万㎥で東京ドーム6杯分に相当します。
アルプスやヒマラヤでも氷河の縮小や後退が著しく、ヨーロッパー最大のアレッチ氷河では2キロ以上も後退して2050年までにアルプス氷河の75%が消失するのではないかと言われています。
これらの原因はやっぱり地球温暖化です。
北半球が世界の人口の92%が居住し、産業や集中し陸地面積が南半球より広いために、温暖化が進行しやすく氷河消失が著しいのがグリーンランドです。
過去100年間で世界の平均気温は、0.74℃上昇しました。
この間に世界の平均海面は17cm上昇し、今後100年ではさらに9倍の6.4℃上昇し、このままでは2100年までには世界の海面が98cm上昇すると予測されています。
この要因は間違いなく私たち人間であり、その原因を作った私たちが何とかしないといけないは当然でしょう。
森林消失も問題化
約1万年前には、60~70億haの森林があったとされています。
人類が誕生し、農耕文化が始まると森林は伐採され続け、現在の森林面積は約40億haで約1万年で3分の2に減少しています。
近年は、森林保護の観点から欧米や中国では、植林が盛んにおこなわれ、これらの地域では減少がストップして森林面積が増加傾向にあるようです。
しかし、一方で南米やアフリカの熱帯雨林が消失が著しく、現在も世界の森林が約520万haが1年で消失しています。1日では、1.4万haでディズニーランドの275倍の広さの森林が消失しています。
特に深刻なのはアマゾンの熱帯雨林で、牧場や農地の為に森林伐採し、この30年で日本国土の1.6倍である6000万haの熱帯雨林が消失しました。現在も、毎年170haが失われ希少生物が絶滅し、土砂崩れや洪水などの被害が増加しています。
砂漠化
土壌が劣化し砂漠のようになる現象を砂漠化と言います。
砂漠化に向かっている地域は特に乾燥地域やその周辺でよく見られますが、全大陸の4分の1の36億haが砂漠化の影響を受けています。
毎年、600万haの土地が砂漠化の影響を受け、毎日ディズニーランド320個分の1.6万haのスピードで砂漠化が進行しています。
砂漠化は、気候的要因もありますが、人為的要因が占める割合が大きい。家畜を過剰に飼育した事で草が根こそぎ食べられ牧草の再生が追い付かなくなるのです。
燃料用の薪や住宅用建材の需要増加で、森林伐採が増えます。また、増産のため伝統的な休閑農法を取らず、連作を続けた結果土地の力が著しく低下します。
人が一人増えると、家畜を4頭増やさなければいけないと言います。
人口の増加が続く途上国では過放牧・過伐採・過耕作などの人間の活動に起因して砂漠化が進行しているのです。
世界で石油の消費量はタンカー58隻分
2014年ではありますが、世界の石油消費量は年間74億㎘で、一日では2030万㎘が消費され、30万トン級の大型タンカー58隻分に相当します。
国別消費量は、アメリカが1位、中国が2位の二か国で世界の30%を消費しています。続いて日本が3位で世界の5%を消費しています。
一人当たりの消費量に換算すると、世界では一日ペットボトル2.1ℓ、日本では5.7ℓ、産油国サウジアラビアでは17.3ℓと多く消費大国アメリカの9.7ℓを大きく上回っています。
石油の用途は、自動車だけではなく交通機関の原動力、ゴム製品、化学繊維など多岐に渡り、現代社会は石油ありきで成立しています。しかし、石油は限りある資源でいつか無くなる事を考えていかねばなりません。
世界で3500億通のEメールが送信されている
インターネットが普及し、その人口も4億人を優に超えています。
当初は、先進国が90%を超えていましたが、その後、途上国にも急速に普及し2014年には30億人の大台を突破しました。いまや世界人口の40%がインターネットを利用する世の中になったのです。
今や当たり前のインフラとなったインターネットは、それなしでは世界が成立しないところまで行きました。
その活用法としては、
- Eメールの送信数…3500億通/一日
- Googleの検索利用数…30億リクエスト/一日
- Facebookの利用者数…10億人/一日
- Twitterのツイート数…27万7000回/一日
- youtubeアップロード数…10万時間/一日
- Amazonの販売高…約300億円/一日
Eメール3500億通とは、地球上の全員が一日約50通送信している計算となります。
しかもこのデータは、2014~2015年のもので2022年現在ではものすごい数になっているかもしれないのはだれでも予想はできる事でしょう。