人生の節目と歴史の節目
人生には、進学・就職・結婚などの節目がありますが、歴史でもその節目があります。
近代史で例をあげると…
- 1868年 明治維新
- 1905年 日露戦争
- 1945年 太平洋戦争
- 1985年 プラザ合意
と言われています。
これを見ると、約40年の周期で歴史の節目が訪れています。
ちなみに、1868年以前をさかのぼると、1833年に天保の大飢饉が発生し、水野忠邦による天保の改革を始めるキッカケとなりました。その前は、1787年の寛政の改革など大体40年~50年周期で大きなイベントがあるのが分かります。
明治維新
江戸幕府が滅び、明治政府が誕生したのが1868年。
江戸時代は、君主と家臣がハッキリした封建社会が成り立っていました。それがこの年に崩壊し日本は西洋的思想を積極的に取り入れていくことになります。
日露戦争
明治政府の成立後、文明開化によりこれまでの制度や文化が著しく変化していきました。
政府は、【富国強兵】をスローガンに、欧米諸国に肩を並べるために軍事強化を図ります。その結果、1905年の日露戦争に勝利することができ日本は強国の仲間入りを果たします。
太平洋戦争敗戦
日露戦争の勝利に味を占めた日本は、軍国主義に進んでいきました。しかし、太平洋戦争で連合軍に敗れ、多くの犠牲者を出し【ポツダム宣言】による全面降伏をしました。
この犠牲者の多くは、軍人ではなく民間人や未来のある若者たちでした。
この敗戦で、日本の【耐え難きを耐え忍び難きを忍び】の精神で見事に戦後復興を成し遂げ、【富国】をものにし、高度経済成長を遂げます。
プラザ合意
戦後わずか数十年で、経済面でも国際社会では重要な位置・役割を担うまでに日本は成長を遂げました。しかし、1985年9月22日にいきすぎたドル高を是正するために、アメリカ、イギリス、西ドイツ、フランス、日本の先進5か国が外国為替市場に協調介入することが合意されました。
このプラザ合意により日本が円高不況に見舞われますが、政府は内需主導型の経済成長を促そうと、公共投資を拡大するなどの積極財政を展開し、日銀は長期的に金融緩和を実施します。その結果、景気拡大がもたらされ、バブル景気に繋がっていきました。
これからの日本
明治政府の誕生から150年の間で日本は、富国強兵を求めていった結果、今の日本があります。150年前と今では景気低迷と呼ばれ、所得格差はあるものの暮らしはずいぶんと良くなりました。
1985年の約40年後と言えば2010年~2020年位の間に何があったでしょうか?
2011年の東日本大震災では、原発事故や津波による被害で私たちの震災に対する価値観が大きく変わった出来事だったと思います。
2019年5月1日の令和の改元をあげる人もいるかもしれません。まさに、202年ぶりの天皇の生前退位による上皇誕生の話題も記憶に新しいと思います。
もしかしたら、マラソンと競歩の競技を札幌で開催すると決めた2020年の東京オリンピックかもしれませんね。
もし、歴史の転換期が人間が考えて起きた行動の結果だとしたら令和の改元やオリンピックかもしれませんし、まだその時が訪れていないかもしれません。
ただ、次の歴史の転換期は150年前のように軍国主義による強兵政策でないことを祈るばかりです。
歴史は繰り返すのではなく、人は歴史から学ぶものなのです。