日本史

18人の偉人たちを紹介!過去のお札の顔になった人たちとは?

歴ブロ

これまで日本のお札には18人の偉人たちが採用されました。時代を象徴する人物や偉業成し遂げた人物ばかりです。

れきぴよ
れきぴよ

今回の記事には兌換券(だかんけん)という言葉が出てきます。

正規の通貨との兌換(引き換え)が保障されている銀行券の事で、正式名称は兌換銀行券と言います。1885年(明治8)~1931年(昭和6)まで発行されており、1917年~30年の金本位制が停止され兌換は行われませんでした。

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政府紙幣に採用された人物

政府紙幣とは…
元々は1868年(明治元年)~1872年(明治5年)までに政府によって発行された紙幣を指しています。

  • 太政官札
  • 大蔵省兌換証券
  • 開拓使兌換証券
  • 明治通宝

などがありましたが、1878年には明治通宝に統一されました。

この偽造対策に明治通宝の文字を書家が手描きしていましたが、一日あたりに作られる枚数が限られてしまうためドイツの紙幣製造の機械や版面と技術者を呼び寄せています。

神功皇后

この改造紙幣で最初に採用されたのが神功皇后でした。

日本初の肖像入り紙幣として1881年(明治14年)に発行が開始され、1円・5円・10円券には、日本の古代神話に登場する神功皇后が印刷されています。

なお、神功皇后は安産・子育ての女神として赤羽八幡神社に祀られています。

板垣退助

板垣退助に関しては政府紙幣以外のお札もありますので、ここでは政府紙幣として発行された板垣退助について書いていきましょう。

板垣退助が政府紙幣の顔として刷られたのは1947~1949年のこと。

当時は戦争が終わったばかりで、軍で使っていた銅貨に使用できそうな材料が大量にあることが分かったため銅貨製造を予定していたのですが...

インフレの進行により金属価格が上昇し、製造できない可能性も考えて50銭紙幣として発行されました。

れきぴよ
れきぴよ

いわゆる『少額政府紙幣』と呼ばれる紙幣です。

その後、インフレがさらに進むと『銭』や『厘』という単位の通貨を使うことがなくなったことで使われなくなっています。

日本銀行券に使用された人物

お次に紹介するのは、日本銀行券の顔となった人物たちです。その名の通り、日本銀行によって発行された紙幣のことを指しています。

菅原道真

学問の神様でおなじみの菅原道真。当時は要職につき、時代のリーダーとして活躍しました。当ブログでも取り上げていますので、良かったら参考にしてみてください。

和気清麻呂

和気清麿呂は、桓武天皇時代の官僚で平安遷都に尽力しました。よく調べていないので、これくらいしか私はわかりません。

武内宿禰

日本神話上の人物で、300年も生きたといわれる武内宿禰(たけしうちのすくね)。5人の天皇のもとで働いていたとされる伝説の人物です。改造兌換銀行券の1円券、兌換券の5円・200円券、日本銀行券の5円券に描かれました。

藤原鎌足

大化の改新・乙巳の変でおなじみの、古代日本の政治史に大きく貢献した人物。日本の歴史を習うときには必ずと言っていいほど取り上げられます。明治期には100円券に昭和初期には20円券に印刷されていました。

聖徳太子

最近の研究では聖徳太子が存在するのかしないのかの議論がありますが、日本では知らない人がいないくらいの有名人です。

推古天皇の摂政として政治・法律を整備し、隋などの他国との交流と文化を取り入れ、日本の発展に大きな貢献をしました。

昭和4年~昭和61年まで長きにわたり一番大きい金額紙幣の肖像画として記憶にあります。また、紙幣の顔としてお札に最も登場したのが聖徳太子です。

日本武尊

古事記・日本書紀に伝わる古代の日本の皇族であり英雄として語られる、日本武尊(やまとたけるのみこと)。漫画や小説などさまざまな作品に登場する人物で、紙幣の兌換券である1000円券に描かれていました。

二宮尊徳

あなたの母校にもあるかもしれません。学校の銅像・二宮金次郎の事。薪を背負って本を読んでいます。

1946年に日本銀行券1円に書かれていました。

板垣退助

長い間聖徳太子が100円札でしたが、昭和28年から昭和49年まで発行されていました。

自由民権運動の父です。

高橋是清

1951年(昭26)に発行された、日本銀行券50円券に描かれた高橋是清。

日本銀行総裁や内閣総理大臣などを務めた優秀な人物でしたが、2.26事件で殺害されてしまいました。

岩倉具視

岩倉使節団でおなじみの岩倉具視。高橋是清と同じ時期に発行されました。

大河ドラマの西郷どんでは笑福亭鶴瓶が熱演していました。

伊藤博文

昭和61年まで使用されていたのが、伊藤博文の日本銀行券1000円。

日本の総理大臣を4回も務めました。

夏目漱石

平成19年まで発行されていた事から記憶に新しい事でしょう。

吾輩が猫である】などの多くの文学作品を残した夏目漱石ですが、チョット変わった人物だったらしいです。

新渡戸稲造

新渡戸稲造は、初代の国際連盟事務次長になり、「我太平洋の架け橋とならん」という言葉を残した人物です。

1984年に発行開始の日本銀行券5,000円券に描かれました。

福沢諭吉

現行のお札なので何かと問題かと思い画像は載せません。自分の財布を確認してください。

1984年から現在まで使用されている10000円に印刷されているのが福沢諭吉。慶應義塾大学の創始者で【学問のすゝめ】の著者でもあります。

紫式部

現在、発行されていないのがびっくりしました。現在でもたまに手にすることが出来る2000円札には紫式部が印刷されています。沖縄では結構流通しているらしく目にすることも多いと聞いています。

野口英世

現在の1000円札に描かれている野口英世は、黄熱病や梅毒研究で知られている医師・細菌学者です。梅毒は過去の病気のイメージがありましたが、最近水面下で流行しているらしいので他人ごとではありませんね。

樋口一葉

明治の小説家で【たけくらべ】の作者。2004年~5000円札の肖像画に選ばれました。話がそれますが、10000円と5000円札の歴史は新しく、樋口一葉で3代目の5000円札で福沢諭吉は2代目なのは知っていましたか?

ということで、今回は主に新紙幣と旧紙幣の偉人たちについて少しふれてきました。

こうしてみると、人物を掘り下げていくのが楽しそうな顔ぶれだったので、そのうち書いて見たいと思います。みなさんもリクエストがあればメールを送ってください。

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歴ブロ・歴ぴよ
歴ブロ・歴ぴよ
歴史好きが高じて日本史・世界史を社会人になってから勉強し始めました。基本的には、自分たちが理解しやすいようにまとめてあります。 日本史を主に歴ぴよが、世界史は歴ぶろが担当し2人体制で運営しています。史実を調べるだけじゃなく、漫画・ゲーム・小説も楽しんでます。 いつか歴史能力検定を受けたいな。 どうぞよろしくお願いします。
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