歴史コラム

遠慮したくなるような死因で亡くなった歴史上の偉人

歴ブロ

歴史に名を残した偉人達も一人の人間、必ずどこかで人生の最後をむかえています。
ある人は名誉の戦死を遂げ、またある人は病で亡くなるなどその死因も人それぞれ。
今回は、その中でも自分ならチョット遠慮したくなるような死をむかえた偉人たちを日本と世界に目を向けて紹介します。

この記事はyahooニュースエキスパートに掲載したものを一部改変して投稿しています。

いたずらで自分で置いた石につまずく

鎌倉時代の82代・四条天皇は2歳で天皇に即位しました。時が流れ12歳に成長した天皇は、いたずら好きで周りの人たちは手を焼いていたようです。
そんなある日、ツルツルした石で人を転ばせてやろうと廊下に敷き詰めて待っていました。しかし、だれも引っかかる事無く時が過ぎ飽きてしまいます。
ところが、帰ろうとしたその時に自分が石のトラップに引っかかり強打。相当な衝撃だったようで、即死だったとも言われています。
あまりにも突然の出来事で、周りからは祟りだと疑われたとか…

お尻をかきむしり過ぎて…

室町幕府4代将軍・足利義持は、お尻のできものをかきむしり病状が悪化。この時、お尻の肉が壊死するまで悪化し、最終的には敗血症で亡くなったと言われています。

茶器に火薬を詰めて城と一緒に爆死

戦国時代の武将・松永久秀は信長に仕えていましたが、2回目の謀反を起こしました。そして、2回目の謀反の時に、信長から『平蜘蛛の茶器をくれれば許してやる』と言われますが、久秀は茶器に火薬を詰め込み城もろとも爆死した逸話があります。
定説では、自刃したとされますが人生の締めくくりとしてはとてもインパクトがありますね。

トイレを我慢しすぎて膀胱が

16世紀の天文学者ティコ・ブラーエは、皇帝の主催する晩さん会に出席していましたが、途中で用を足したくなりました。しかし、皇帝の前だということで我慢。そして、いざトイレに行くと激痛を伴い11日後には膀胱破裂で亡くなったそうです。
最近の研究では弟子に暗殺された説も浮上しているようで、墓を掘り起こして検視した結果、高濃度の水銀が検出されたが真実は謎のままです。

空から亀が降ってきた!?

世界史好きの間では、その死因が面白すぎて結構有名です。
紀元前のギリシャの悲劇作者のアイスキュロスは、神話を題材にした作品を多く残している人物です。その面白い死因とは、亀を岩に落として甲羅を割って食べるヒゲワシが、アイスキュロスの頭を岩と間違えて落とし直撃を受けて亡くなったとされています。
おそらくアイスキュロスの頭に毛が無かったからなのではと思われます。なんとも、ギャグマンガのような出来事でほんとかよと思うような死因ですね。

不老不死を求めた結果寿命を縮めてしまう

中国初の統一王朝を設立した始皇帝は、強力な中央政権を作り上げ自身の権力を強固なものとしました。圧倒的な力を誇示しようと永遠の命を求めた始皇帝は、すべての国民に不老不死の薬を探すように強制されています。その不老不死の薬が水銀で彼の死因は水銀中毒だったとされています。

バレリーナのコスプレ中に心臓マヒで死亡

ドイツのヴィルヘルム2世時代に陸軍大臣に上り詰めたディートリヒ・フォン・ヒュルゼン=ヘーゼラーは、ある時皇帝が主催する晩さん会でかくし芸を披露します。それがバレリーナのコスプレをして踊るというもの。しかし、芸を披露している途中で心臓マヒを起こし、そのまま死亡。50歳過ぎのオッサンがバレリーナの衣装で運ばれる姿を想像するとなんとも言えない気持ちになります。

嫌われすぎて生き埋めにされた皇帝

東ローマ皇帝のゼノンは一度クーデターで皇帝の座を奪われていました。時が過ぎ、皇帝に返り咲いたゼノンは、反乱を起こそうとした人に対して徹底的な弾圧を加えます。そのため、敵を多く作りすぎて市民や貴族層からも嫌われていました。 
こうした、政治手法で皇帝に君臨し続け、ゼノンはこの世を去り埋葬されるのですが、なんと棺に納められた後に息を吹き返します。ゼノンは必死に出してくれと叫びますが、人々は彼が大嫌いだったので無視。結局、そのまま埋葬されて死んでしまいました。

近視による迷子で敵陣に突入

北方の獅子王と呼ばれるグスタフ2世アドルフは、スウェーデン近代化の父とも呼ばれている名君です。ヨーロッパの言語をほとんど理解する天才で、フランスのナポレオンもこう評価する程の軍略家でもありました。
こうした、名君で非の打ち所がない彼でも弱点がありました。それが、超が付くほどの近視だったといいます。そんかド近眼が悲劇を生みます。戦いで戦場が霧に包まれると味方とはぐれてしまい迷子に。ようやく合流したかと思えば、敵陣の真ん前に来てしまいそのまま一斉射撃で戦死しました。

さまざまなところで『死に方はその人の生き方』とも言われています。
実際にある終末医療に携わる先生が、静かに眠るように息を引き取る人は最後の時まで誠実で思いやりのある人が多いと言っていました。また、病院の関係者に迷惑をかけるような患者さんは、そうでない人が多いそうです。

この話を聞くと死に方はその人の生き方で決まるというのはあながち嘘でないかもしれません。そうならないために私たちは、誠実で思いやりのある人生を送らななければいけないかもしれませんね。

ABOUT ME
歴ブロ・歴ぴよ
歴ブロ・歴ぴよ
歴史好きが高じて日本史・世界史を社会人になってから勉強し始めました。基本的には、自分たちが理解しやすいようにまとめてあります。 日本史を主に歴ぴよが、世界史は歴ぶろが担当し2人体制で運営しています。史実を調べるだけじゃなく、漫画・ゲーム・小説も楽しんでます。 いつか歴史能力検定を受けたいな。 どうぞよろしくお願いします。
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました