お城のスタンプ【御城印】を集めてみませんか?
神社・お寺の参拝記念に御朱印を集める人が増えていますが、最近ではお城にもそのブームが飛び火しているそうです。
その名も、【御城印】と呼ばれるもので、2018年以降に取り扱うお城が増えているそうです。御朱印ブームにあやかっての事ですが、実は1991年頃から発売されているらしく、結構歴史のあるものらしいです。
現在では、200以上の城郭で購入できる【御城印】ですが、配布枚数にが限りがある城もあり、そこでは長蛇の列が出ると言います。今回は、お城の御朱印である【御城印】について書いていきます。
御城印の始まり
御城印の始まりは、今から30年ほど前に国宝・松本城で【天守登閣記念朱印符】を発売したのが始まりでした。今でも、松本城の管理事務所で1枚300円で手に入れることができます。
それ以外のお城では提供していた所は少なく、増え始めたのはここ数年の御朱印ブームがキッカケとなり、観光客誘致の一環として【御城印】を販売する城が増えたそうです・
さらに、令和の改元を機に御城印を提供する城が急増し、2018年には70前後あったのが2019年が終わるころには、200以上になりました。その中には、天守閣が現存しているお城だけではなく、石垣だけ残っている城跡も含まれています。
全国の御城印
御城印には、その城の城主の所縁のあるものや城名にちなんだ家紋などが押されています。
その見た目は御朱印と似ていますが、ほとんどの場合の後城印は和紙の中央に城名が書かれておりそこに城主の家紋が押されています。また、後城印と言うのは総称で、【御城朱印】や【お城御朱印】【登城記念証】など呼び方は様々です。
もともと城や城跡にはお土産品が少なく、来城記念のグッツを求める声が多くあった上での御城印の登場で各地の個性も生かせ、後から見返しもできる点でお城ファンのニーズに合致し、全国へ広まりました。
三原城の御城印
2019年11月2日より新しく発行されることになった三原城は、小早川隆景によって整備され、瀬戸内海の水運を押さえる海域として発展しました。現在は、三原城跡歴史公園として整備され、本丸門跡の石垣が残っており、日本の百名城の一つとして知られています。
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各名城の仕掛けと工夫
一昔のお寺の御朱印は、朱印を押すだけのものだったのがブームが訪れると、イラスト入りやカラフルなものが出現したりと工夫が凝らされるものが増えてきました。それと同じくして、御城印も城好きの購買意欲そそる仕掛けがたくさんあります。
上田市、沼田市、水上町、東吾妻町の長野・群馬4市町は、真田氏ゆかりの上田城、沼田城、名胡桃(なぐるみ)城、岩櫃(いわびつ)城の全御城印を集めると、「真田領四城攻城記念御城印」を無料で配布するというキャンペーンを行っており、コレクター心をくすぐる内容となっています。
限定の御城印
平成5年12月に奈良の法隆寺と共に日本で初の世界文化遺産となった姫路城は、シラサギが羽を広げた優美な姿から白鷺城と呼ばれています。その姫路城が冬の特別公開にあわせて、姫路城売店にて姫路城入城記念書が販売となるようです。
文字からデザイン、落款印に至るまで実際の姫路城藩主酒井忠以公にちなんだもので構成しております。令和2年2月1日~令和2年2月29日までの限定販売なので御城印コレクターの人はお急ぎください。
また、名曲・荒城の月を生んだ難攻不落の名城である岡城では、国指定史跡岡城跡で登城記念の御城印の販売を始めました。城主の中川氏の家紋があしらわれたデザインで、金色の家紋の限定バージョンが令和2年3月末まで発売されています。
こうして、各城あの手この手でイベントや限定販売を行い、地域の観光客の囲い込みを行っています。神社・お寺の16万件に比べるとお城は非常に数少なく、御城印を集めるのは至難の業だと思います。
しかし、お城巡りのモチベーションとして、御城印は良いアイテムだと思います。お城に興味ある人は、全国200以上ある御城印集めにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?