歴史コラム

歴史を学んで、将来どう活かすかを考える

 

ビジネス関係の雑誌や本を読んだりもしているので少しばかりその影響を受けて今回は記事を書かせてもらっています。なので、純粋に趣味として楽しんでいる方、仕事を思い出したくない方はスルーしてください。

単なる個人的に思う事を語っている感じなんですが、歴史の勉強の意味を見いだせない方の多少のヒントにもなればなぁとも思います。

歴史と言う学問について

突然ですが「歴史」の勉強というものは「未来・将来を予測(歴史は繰り返すというやつです)」して「その出来事に対処する」ことにあると考えています(何度か言っていますね)

分かり易い例えでいえば、近年ずっと議論されてきたTPP

これは言い方を変えればブロック経済に近いもので、

『ブロック経済をしたらどうなるか?』

『された側はどうなるか?』

 

ほかにも、税金を上げた時の影響等といった現在の問題を知りたい時、

『過去に似たことはなかったか?』

『結果はどうなったか??』

を知ることで予測ができます。

過去の出来事から現在を振り返る

経済の先行きなんかも過去を知らないよりは予想しやすいです。

もっと身近な例で行くと、組織内の闘争なども分かり易く、実際に色々調べていくと、「藤原時平と菅原道真の権力闘争」なんかは、現在の会社内における政治闘争にも十分通じると感じています。

菅原道真は秀才で学者肌のものすごいエリートですが、ものすごく真面目で朝が暗いうちから出社して仕事をこなすような人で、部下から見れば非常に煙たい存在に思えたかもしれません。逆に藤原時平は情に厚い反面、好き嫌いの激しいイメージが調べていくうちに見えてきます。水と油のような両者が馬が合わないのは至極当然と言えるでしょう。

最終的に摂関政治は時平の弟・忠平の子孫が担っていくことになりますが、道真とは非常に縁の深い人物です。一説には宇多天皇の元に嫁いだ菅原道真の娘の女御が産んだ子が忠平の妻であったと考えられていて、当初の権力者の一人だった兄の時平とは確執があったそうです。

藤原氏による権力の掌握を見ると摂関政治がわかりやすくなる 平安時代のイメージとして思い浮かぶのは、 貴族社会で華やかな時代 国風文化の時代 合戦のない平和な時代 ...

 

平将門の乱になる数年前には元部下の将門と連絡を取り、将門を庇っていた旨が書かれた書もあります(もちろん立場が危うくなるといった事情もあるでしょう)。こういった事から『寛大で慈悲深い人物』との評価が忠平にはありました。

平将門の乱が起こった背景を調べてみる かなり昔のものになりますが、昭和45年のNHKで放送された「日本史探訪」という番組で平将門について故・赤城宗徳氏と故・大岡昇平氏...

この忠平(+菅原道真の孫娘?)、もしくは忠平を慕う人物が『菅原道真の怨霊』を作り上げていったのではとも言われています。結局、政治を制したのは敵を作った時平・道真ではなく、人望の在った忠平となりました。

 

どうして、こんな話をしたのかと言うと社内政治の教科書というダイヤモンド社のオンライン記事を見たためです。

中でも第一回目の「いつか、仕返ししてやる!」と思われたら負け「言い負かす」ことなく、相手を誘導する技術|社内政治の教科書|ダイヤモンド・オンラインなんて記事は、藤原氏はじめ政界の権力闘争を「そのまんまじゃないか」と思わせるものでした。もちろん経済紙なので敵を作らないようにする処世術がメインの話ではありますが、現在社会にも十分応用させることはできるのかな?と思うわけです。

 

行動をとった人が結果的にどうなったのか?を周囲の人から知るには限界がありますし、知る前に自分自身が取り返しのつかない失敗を避けるには他者の経験は非常に役立つでしょう(同時に取り返せる小さな失敗は沢山経験するべきだとも思っています)

ドイツの名宰相・ビスマルクの格言に『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』というのも残っていますね。元々は違うニュアンスでしたが、時代や国境を越えてこの言葉になったそうです。どちらかと言えば、元々の言葉は『他者の経験』に近いニュアンスでした。ただ知るだけじゃなくて身につけることが『学ぶ』なんだよなと日々痛感しておりますが。

組織を統率するうえでも過去の人物がどんな風に統率し成功してきたのか?あるいはどうやって失敗していくのか??現在の自分と較べてみるとヒントになるかもしれません。視点を変えるための基礎知識があるとないでは対処の仕方がだいぶ変わってくることでしょう。自分自身の過去の経験だけで全て対処できるほど、多くの体験なんて持ち合わせていないですしね。

最後に

最近では世界史からビジネスを学ぶという視点の書籍が何点も出版されています。日本史と世界史の違いはありますが、日本史でも充分にビジネスなどの普段の仕事でのスキルにも参考に出来る部分はあるかと思います。

特に組織をまとめたりなんだりする場合だと、宗教観や文化的背景が異なる国の時にはあまり参考にならないこともありますが、日本史の場合はそんな事ないですよね。

 

はるか昔の古代史の時点で現在の共通点が見つかるくらいなので、近世近代に近づくにつれ参考にできる部分は多くなっていきます。だからこそ、近代史メインの歴史総合が今度の学習指導要領の改訂になるのだと思います。

学生時代は、年号の暗記だけの歴史の勉強はつまらないし役に立たないとは思いましたが、社会に出るとニュースなどの時事についての知識が必要になってくるので、自然と事件の因果関係や組織の在り方など学べる日本史・世界史の必要性が感じられるようになりました。

また、歴史を深めれば深める程、面白くなるうえに話のネタも増える。暗記ではなく、そういったところに注目すると勉強が楽しくなるかもしれませんし、必要だと感じるようになるかもしれません。

ABOUT ME
miumaga
歴史好きが高じて、日本史・世界史を社会人になってから始めました。史実を調べるのも好きですが、漫画・ゲーム・小説も楽しんでます。いずれ歴史能力検定を受ける予定。どうぞよろしくお願いします。