即位礼正殿の儀で雨が降ったのは天叢雲剣の効果だった!?
2019年10月22日に天皇陛下による即位礼正殿の儀が執り行われました。
即位礼正殿の儀が始まる前の東京はあいにくの空模様となっていましたが、実はこの雨、三種の神器の一つ天叢雲剣=【草薙の剣】の効果でないかと噂されています。
三種の神器とは?
日本神話において、天照大神が瓊瓊杵尊に授けたとされている、三種類の宝物、八咫鏡・八尺瓊勾玉・天叢雲剣の事を指し、日本の歴代天皇が継承されてきました。
八咫鏡(やたのかがみ)
神話で天照大神が岩戸隠れの際に、石凝姥命が作ったとされる鏡で天照大神が岩戸を細く開けた際に、この鏡で天照大神自身を映し、興味を持たせて外に引き出し、再び世は明るくなったとされています。
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
大きな玉で作った勾玉であり、一説によると八尺の緒に繋いだ勾玉ともされる。岩戸隠れの際に玉祖命が作り、八咫鏡とともに榊の木に掛けられた。
天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)
草薙の剣とも言われ、正式名称は天叢雲剣と言い、古事記では、草那藝之大刀と表記されています。
神話ではスサノオノミコトが出雲で倒した、ヤマタノオロチの尾からできた剣とされています。後にヤマトタケルノミコトが譲り受け、姫を守るために周りの草を薙ぎ、火打石で草を焼いた時に帯刀してた事から予定調和の剣と言われています。
天叢雲剣の伝承
日本書紀では、【本名天叢雲劒。蓋大蛇所居之上、常有雲氣、故以名歟】と記述があり、【本来の名を天叢雲剣といい、思うに大蛇のいるところに常に雲があったため、この名がついた】と書かれています。
この伝承から、雨と雲にゆかりがある天叢雲剣を移動さたから雨が降ると言うツイートが世間をにぎわせたようです。また余談ですが、上皇様がご退位された4月30日、天皇陛下の【即位後朝見の儀】が行われた5月1日にも雨が降っていました。
平成・昭和の即位礼正殿の儀ではどうだったのか?
1990年11月12日に行われた上皇陛下の即位礼の日の天気は晴れており、式典の写真を確認しても宮殿の屋外に百官の姿が映し出されています。今回、令和の場合は、雨が降ったので屋内での待機だったようです。
1928年11月10日に京都で行われた昭和天皇の即位礼の時にも、雨の記録は残されていないそうです。
天皇陛下の特殊スキル
特筆すべきは、雨が降ったと言う事ではなく、あれだけ降っていた雨が即位礼正殿の儀が始まると晴れたことに注目をしたいところです。
明治天皇の即位礼の時も直前で晴れたと言う噂もあります。
特に、この天皇晴れのスキルを発動させたのが、【昭和天皇】で、【エンペラーウェザー】とも呼ばれるほどの力を持っていたそうです。
- 1928年…即位の礼の前日は雨だったが、当日(11月10日)は晴れる。
- 1964年…東京五輪で、前日まで3日連続で雨が降っていたが、出席した開会式では青空が広がった。
- 1972年…札幌五輪でも、前日は雪だったが、出席した開会式は晴れ(2月3日)。
- 1971年の訪欧、1975年の訪米の際にも行く先々で好天に恵まれ、季節的に珍しいオーロラとも遭遇する。
- 地方巡幸の際に「傘が必要だったことはめったにない」
と言ったエピソードが残されています。
こうした天皇陛下がもたらす天気を称したのが【天皇晴れ】で【エンペラーウェザー】は、その英訳で世界中で注目されました。
しかし、天皇陛下はおじいさまとは違い【雨男】らしく、宮内庁内でも有名な話だそうです。と言うものの、上皇様も皇太子時代は雨男だったらしく、即位後のお出ましの時には好天に恵まれることが多くなったそうです。
元々、皇室の祖先神とされる天照大神(アマテラスオオミカミ)は、太陽神としても知られていることから、皇位継承の際に何らかの力が授かったのか?と思わずにはいられません。